応募部門:仕事効率化
作品名 :FM-SC Script Chronograph
製作者 :37
作品概要:FileMaker - Script Chronograph(FM-SC)は、ファイルメーカーのカスタムApp開発時に、スクリプトのパフォーマンスをチェックするためのスクリプト実行時間計測システムです。計測したデータはデータベースとして保存できるので、同じスクリプトで違う環境下の比較をすることも可能です。統計値として、平均値、不偏標準偏差を表示していますが、rawデータも保持しているので、データをエクスポートしてExcelなどで解析させることも可能です。バージョンアップで、多言語対応、結果のグラフ表示、サーバー上のスクリプト実行、プログレスバーの表示を新たに導入しました。
カスタムAppの解説
概要欄にあるようにスクリプトのパフォーマンスチェッカーです。
細かなバージョンアップをして再度ご応募いただきました。
多言語対応ということで英語のマニュアルもあります。
本コンテストを海外の方が見てるのかはわかりませんが、こういうグローバルにアピールできるというのは良いと思います。
自分は英語はサッパリw
前回のレビューはこちら


細やかなバージョンアップで実装されたプログレスバー
Claris FileMaker って処理が長くなる時に、未だに砂時計やコーヒーカップなど、旧時代的な表現のままなのでこういうビジュアル的な表現があると、ユーザーも固まってない?っていう不安から解消されて良いですよね。
こんなのは本来標準で実装すべきものだと思いますが、37さんはわかりやすく実装されています。ここだけのモジュールとかあると欲しい人多そう。

そして結果を、みんな大好きグラフでビジュアル化。もちろん標準ではなくWeb Viewer。
標準のグラフ?あんなの飾りです。偉い人にはわからんのですよ、とかなんとか。
今回のバージョンはこういうビジュアルでわかりやすくされてるので、前バージョンより、より多くの人が使いやすくなってると思います。

カスタムAppの設計
今回は登録されてるカスタム関数をご紹介。
106のカスタム関数が登録されており、某ブライアンさん家のような印象。それぞれどういうものかのコメントも丁寧に書かれてるのでカスタム関数にチャレンジされたい方の教材として某ブライアンさん家よりハードル低くて良いと思います。

審査結果
予選通過
感想
前回のレビューの内容とプラスアルファの要素も追加していただいた本作品。
痒い所に手が届く仕上がりと言えるのではないでしょうか。
開発補助系のツールはプラグインが多い Claris FileMaker においてネイティブだけで存在しているというところに本カスタムAppの存在意義が大きくあるのではないでしょうか。
作る規模が大きくなったり、データ量が大きくなってきた際にこういったツールで最適化を図る指標を、目に見えてわかるというところが大きいと思います。
審査員もざっくりと3億と4億のレコードを扱うようなDBを管理してましたが、ここまでデータ量が多くなると何かの処理をするにも効率化を考えるのは必須です。そういった際にこのようなツールで下調べして効率のいいスクリプトを作成する際に便利だと思います。
また、英語のマニュアルもあるので海外に向けてアピールされると海外のデベロッパーからのフィードバックももらえそうですね。
改修ポイント
これ以上改修というのはなかなか思いつかないですね。
前回も書きましたが、こういったツール系よりも何か別の切り口の作品を拝見したいですw
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